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冬の京都 ~回想~

京都につくと、親鸞聖人のお寺に眠っているおじいさんのお墓に行きました。
お久ぶりでございます。
私自身は無宗教なのですが、おじいさんは浄土真宗のお寺のお坊さんでありました。
読経してもらう際に、お坊さんが「亡き個人を思い描き、お経を聞いてください」というような意味のことを唱えてらしたので、しばし思いをめぐらすと。
私はほんの数回しかおじいさんにはあったことが実はないのですが、唯一、この苦い思い出だけが想いだされるのでした。

お寺

口数少なく、孫だからといって、遊んだり、あやしたりという感じではぜんぜんなかったおじいさんが、私が遊びにいった際に、昔のお金(四角い穴があいているようなやつや、小判みたいなの・笑?)をたくさん、四角い箱に入れて長期にわたり集め保管していたようで、2人だけになった時にこっそり「ちょっと、いらっしゃい」と呼ばれて、どこかからごそごそと取り出したその箱をそっと開けると
「これは、昔から私が集めている古いお金だよ。とっても大切なものだけど、あなたにあげるから、大事にしなさい」「みんなには言ってはいけないよ」
と言われたのでした。
私は、なんだか小さいながらも「いいのかなー、私なんかがもらっちゃって」と思ったのですが、双方、コミュニケーションをとるのがあまり得意でないタイプで・笑、そのままこくんとうなずき、ただ、ありがとうと、いただいておいたのでした。
さて、何日か、そこに滞在していたのですが、数日後におじいさんから
「あの、昔のお金たち、ちゃんとしまってあるかい?大切なものだから、なくさないようにね」
といわれました。
私は、あれ、どこにやったかな?と思い、探しましたが、見当たりません。
ちゃんとさがせば、きっとどこかから見つかるだろう。くらいにその日は思って次の日を迎えました。
次の日も、おじいさんはまた、
「お金はちゃんとしまってあるかな。大事にしてね、なくさないようにね」
と言うのでした。
私は、かなり心配になりましたが、見当たらないとは言えず「うん、ちゃんとしまってある」と言ってしまいました。
いっしょうけんめい探しましたが、いくら探しても見当たりません。ここらへんで、「探したけど、無くなっちゃった!」と小さい子的な楽観さで悪びれずに言っていたら、そんなに後々この出来事が大きく残ることは無かったと思うのですが、「おじいさんのとっても大切なもの」ということと、それを私に内緒でくれているということから、どんどん言いづらくなって、追い詰められていったのでした。笑

さて、いよいよ、私がおじいさんの家の滞在が終り帰りぎわに、やはり
「お金はちゃんと持ったかな?」
と静かに聞かれ、私は「ちゃんと持った」とどうにもならずに答えていました。
その後、しばらくたって亡くなるまで、おじいさんと会うことはありませんでした。
そして、私がその古いお金たちを見たのも「あなたにあげよう」といった最初の日だけ。

おじいさん、あの古いお金たち、どこにいっちゃったんでしょう?

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